ネジ穴をつぶさない方法、つぶしてしまった場合の対処法、頑固で固いネジの緩め方など
こちらの記事では手動工具のドライバーを使うときに注意すべき点を解説します。
ネジ穴をつぶさない方法、つぶしてしまった場合の対処法、頑固で固いネジの緩め方など
こちらの記事では手動工具のドライバーを使うときに注意すべき点を解説します。
用途に応じて軸の長さやグリップの形状は様々なタイプがあります。
先端部
先端部の性能がドライバーの善し悪しのカギとなる。熱処理などで硬度を高めている。ネジの保持力を上げたり、摩耗を防ぐ処理が施されている。
軸
強度に優れる特殊鋼が使われることが多い。形状は丸いものが一般的だが四角や六角もある。
ボルスター
軸の根本がスパナなどをかけれるよう六角形になっている。大きな力で回したいときに活用する。
グリップ
木製、樹脂製、金属製と材質がある。手触りが固かったり、弾力性があったりする。
一番大事なのは手のひらでグリップエンドをしっかり押さえること。
ねじ回しの作業に使う力を「10」とすると、押す力が「7」、回す力が「3」の配分を心がけます。
まず指を開いた状態から手のひらをグリップエンドに押し当てる。そして、グリップに指を揃えるようにして握る。
ドライバーの使い方の基本中の基本はネジ穴に合ったサイズのドライバーを使うこと。
ぴったりとフィットすれば、確実に先端部からの回転トルクをネジに伝達することができます。ネジ穴と先端部のすき間が無いか確認しましょう。
★木工用ボンドを利用する
樹脂製・ステンレス製・真ちゅう製の磁力を使えないネジの場合は、ネジ穴に木工用ボンドを少量つける
接着力によってネジを先端部で保持することができ、安定した作業が可能なる。
★マグネットを利用する
脱着式のマグネットアダプターを磁化ドライバーに装着する。
磁力が強化されネジとより密着させることができる。
グリップ・軸の形状を理解することで作業効率をUPさせることができる。
グリップの細い部分よりも、太い部分に指を添えて回すことでより大きな力がかけられる。
また手早く作業したい際にも、片手で回しながらもう一方の手をシャフトに添えれば早く回転させることができる。
★グリップエンドの穴を利用する
グリップエンドに貫通穴のあるタイプは、もう一本のドライバーの軸をこの穴に通すことでテコの力を利用して大きな力をかけることができる。
本来は工具掛けのフックに引っ掛けるためのものなので無理に力を掛けすぎないように‥
★モンキーレンチを併用する
軸が丸断面ではなく四角形や六角形の場合は、モンキーレンチを軸に喰わえさせることでより強い締め付け・緩めトルクを得ることができる。
2,3か所のネジを締める時は、それぞれ交互に少しずつ力を加えて締めることで確実な固定ができる。
ネジ穴をつぶしてしまった場合は貫通ドライバーで衝撃を与え、その力でネジを回す。
それでも外せない場合は、専用のプライヤー(ネジザウルス)を試してみよう。
ネジザウルスの比較表 ※画像をクリックすると製品の詳細が確認できます
品番 | PZ-58 | PZ-59 | PZ-60 | PZ-77 | PZ-66 |
品名 | GT | RX | Z | GTV | VP-3 |
全長( mm) | 130 | 300 | 180 | 177 | 265 |
刃硬度(g) | 58±2 | 60±2 | 60±2 | 58±2 | 57±3 |
先端くわえ部(Φ) | 3~9.5 | 3~15 | 2~5.5 | 3~9.5 | 3~5.5 |
ネジの形状 | ナベネジ・トラスネジ | ||||
材質(HRC) | 高炭素鋼 | クロムモリブデン鋼 |
ドライバーはネジの種類・用途に応じて、目的に合ったものを選ぶことが確実な作業のためには大切です。
貫通ドライバー
軸がグリップを貫く構造。ハンマーで叩いてネジに衝撃を与えることが可能。
サビついたネジを外すときに使用される。
ハイグリップDV強力貫通
No.6800 +2×100
No.6800 +2×150
No.6800 -6×100
No.6800 -6×150
ハイソフトドライバー貫通
No.888 +2×100
No.888 +2×150
No.888 -6×100
No.888 -6×150
精密ドライバー
後端の円盤が自由に回転し、手のひらで保持しやすいようになっている。
眼鏡、時計、電子機器の極小ネジが使用された製品をメンテナンスするときに使用される。
プラケース入り 精密6本組
No.16
インパクトドライバー
ハンマーで叩くと先端部が強大な力で回る構造。
貫通ドライバーで対応できない固着したネジを外すときに使う。
メガドラ インパクタ
No.980(+2×100)
No.980(+2×150)
No.980(+3×150)
スタビドライバー
軸やグリップが短く作られている。コンパクトな形状なのでかけられる力は小さくなる。
狭く奥まった場所で使う。
スタビードライバー
DST-02
ハイソフトドライバー
No.665 +1×30
No.665 +2×30
No.665 -6×300
スタビーラチェットドライバー
No.192
スタビーラチェットクッションハンドル
No.193
差し替え式ドライバー
軸とグリップが分離する構造。差し替えの軸はグリップ内に収納できるタイプが多い。
作業するネジが多種類であるときに使用する。
差替精密ドライバーセット
DK-13
初心者向けボールグリップドライバー
No.220 +2×100
No.220 +2×150
No.220 -6×100
No.220 -6×150
1.実際に触れて、グリップの材質・形状が手に馴染むかを確認
2.貫通か非貫通か、磁化タイプかどうか用途に応じたものを選ぶ
3.プラスドライバーはNo.1とNo.2のサイズを揃えておけば、ほとんどの作業はカバーできる。